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ブロッコリースプラウトの魅力とは

ブロッコリースプラウトの栄養と健康効果

スーパーの野菜コーナーでよく見かける、野菜の新芽「スプラウト」。代表的なものとして、もやしや豆苗、かいわれ大根を思い浮かべる方が多いと思いますが、中でも近年人気が高まっているのが「ブロッコリースプラウト」です。

栄養抜群でダイエットや美容にも良いと注目され、自宅で栽培して、毎日の食卓に取り入れている人も増えているのだそう。

今回は、ブロッコリースプラウトの栄養成分や効能、効果的な食べ方についてご紹介します。

 

 

ブロッコリースプラウトとは?

発芽してすぐのブロッコリーの新芽のこと。スプラウト(Sprout)は、英語で「新芽」を意味し、ブロッコリースプラウトに限らず、種から発芽した直後の「野菜として食べられる新芽」の総称として定着しています。

スプラウトはこれから野菜として大きく育っていくための栄養をたっぷりと蓄えていることから、成熟した野菜よりも栄養豊富だと言われています。

すなわちブロッコリースプラウトの場合、「野菜の王様」と呼ばれるほど栄養豊富なブロッコリーよりも、さらに栄養価が高いということになります。

 

栄養成分と効能

ブロッコリースプラウトに含まれる主な栄養素は、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEなど。どれも高い抗酸化作用をもつ成分です。それに加えて特に注目すべきなのが、ファイトケミカルの一種である「スルフォラファン」です。

 

ファイトケミカルとは

野菜や果物に含まれる天然の化学成分のこと。

炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維につづく第7の栄養素と呼ばれています。野菜や果物が持つ色素や辛味、苦味といった風味に含まれる機能性成分を指し、免疫力の向上、肥満防止、美肌促進といった効果が期待できます。

例えば、トマトに含まれる「リコピン」、ブルーベリーに含まれる「アントシアニン」、大豆などの豆類に含まれる「イソフラボン」もファイトケミカルの一種です。

 

スルフォラファンを摂取することで期待できる効能

1.解毒・デトックス

日常生活の中で、私たちは無意識のうちに体に害のある化学物質を摂取していると言われています。

それらが体内に蓄積されると発がん物質に変化し、がんを発症するリスクが高まります。人間の体内にはそれらを無毒化する解毒酵素が存在していますが、スルフォラファンを摂取することで、その解毒酵素の働きを高め、毒素排出の促進が期待できます。

 

2.ピロリ菌の殺菌

日本人の2人に1人が感染していると言われるピロリ菌。前述した解毒酵素の働きによって、胃炎や胃がんの原因となるピロリ菌を殺菌する作用があると言われています。

 

3.抗酸化

体内の細胞を酸化させ、老化の原因になるとされているのが「活性酸素」です。

大気汚染や喫煙、ストレスなどによって体内に発生し、肌荒れや肝機能の低下、発がんリスクをもたらす危険物質ですが、スルフォラファンを摂取することで、抗酸化酵素の働きを高め、体内の活性酸素を取り除くことが期待できます。

 

 

ブロッコリースプラウトの種類と選び方

ブロッコリースプラウトには、発芽3日目の「ブロッコリー スーパースプラウト」と、発芽1週間目の「ブロッコリースプラウト」の2種類があります。

大きな違いはスルフォラファンの含有量で、前者は成熟ブロッコリーの20倍以上、後者は成熟ブロッコリーの約7倍のスルフォラファンを含んでいます。

その分、前者の方が値段は高くなりますが、より効率よくスルフォラファンを摂取したいという方にはおすすめです。

なお、発芽の長さや培地(底のスポンジ)の有無など見た目が異なるため、この2種類の区別はつきやすいです。

 

また、より新鮮なブロッコリースプラウトを選ぶために、以下のポイントを参考にしてみてください。

 

・葉や軸(白い部分)がみずみずしく新鮮。

・葉の色が濃い。

・軸がしゃきっと伸びている。

・底のスポンジが乾いていない。

効果的な食べ方

最後に、ブロッコリースプラウトを効果的に食べるための3つのポイントを紹介します。

 

1.生で食べる

スルフォラファンと一緒に働く酵素は熱に弱い性質があります。そのため加熱調理は行わず、サラダなど生の状態で食べると良いでしょう。

特にブロッコリースプラウトは、かいわれ大根と比べて辛味が少ないため、子供でも食べやすいですね。また脂質との相性も良いため、サラダにドレッシングをかけることで、カロテンの吸収効率もアップします。

 

2.よく噛む

スルフォラファンと酵素をしっかり働かせるために、よく噛んで細胞を壊すことが大切です。サラダに入れる際には細かく刻んだり、ジューサーを使って攪拌し、スムージーにしたりするのもおすすめです。

なお、スルフォラファンは揮発しやすい性質があるため、スムージーはなるべく作りたてのフレッシュなものを飲むようにしましょう。

 

3.3日に1

抗酸化作用のあるビタミンCの場合、過剰に摂取しても、余剰分は尿から排出されてしまいます。ゆえに毎日継続して摂取するのが良いとされています。

 


その一方で、スルフォラファンによって働きが活発になった解毒酵素の場合は、体内で約3日間効力を発揮すると言われています。そのため、3日に1回の頻度でも、十分に効果を期待できます。

 

栄養抜群のスーパー野菜「ブロッコリースプラウト」。スーパーで手軽に手に入るほか、自宅でも簡単に栽培することもできます。ぜひこの機会に、スプラウトライフを始めてみてはいかがでしょうか。